旧世界のはざまで働く人のよくある悩み

投稿者: | 2017年11月19日

 趣味でパソコン遊びをしてきたが、そうこうするうちに、社会がだいぶ時代に追いついてきた。そしてプログラミングや人工知能の重要性が私の住んでいる場末の旧産業の世界でも認識されるようになってきた。数年前にターミナルを開いていただけで「遊ぶな!」「あやしいことをやっている」と白い目で見られ迫害されていた状況とは隔世の感がある。そうすると今度は「もっとやれ!」と言い始めるのだから勝手なものである。大変ありがたいことだと思うが、そう言われても、数学は全くできないし、プログラミングもできないので困ってしまう。

 どこでもそうだと思うが、旧産業世界では、品質の維持・向上のために人間を限界まで使い倒すシステムが確立されている。並大抵のことでは、プログラミングなどを勉強する人は出現しない。なぜなら、そんなことをして余計な人生リソースを費やしていたら旧産業世界で生き残れなくなってしまうからである。私は、旧産業世界で生き残るために、申し訳ないと思いながらも限界まで手を抜いてきたし、同僚には悪いと思いながらもサボっていた。

 さらに悪いことに、旧産業界では、人手不足(給料不足ともいう)が横行し、人々が自分を守ろうとする手段の一つとして、他人にも work of proof を求める風習が横行している。ここでの work of proof は、本当にビットコインのような意味での work of proof で、これだけの仕事量を耐えたのだから順番に品質認定しようという理由で、意味があるのかどうかよくわからない負荷を加え続けるシステムである。同様のことが、レイヤーを変えて日本中で横行していると思う。あたりまえだが work of proof の作業をしている CPU は他の仕事などこなす余裕はない。

 それにあまり認識されていないが、人間の可処分思考時間は一定である。また強烈な心情的圧迫の元で何かを決定するためのメンタルも一定である。安全管理と称して、目に見えるところにあるゴミを、最終的には人間の可処分思考時間のなかに押し込んで、見えなくするのが流行してるが、贔屓目にみても無能であり、もっとはっきり言えば恥知らずである。これは単に悪影響を測定できるところから、測定できないところへ押しやっただけだ。問題はこのような所為を指摘して改めさせることがとても難しいことである。

 可処分思考時間やメンタルを削られる状況で、新しことを考え続けるには、その場を支配する空気…倫理を無効化するように、常に頭の中でスネイプ先生のように反対呪文を生成して唱え続ける…。

 どうしてこんな愚痴をわざわざこのサイトに載せたのかというと、意外とこの愚痴は、自分のことではなくて、日本中で共通して発生している現象なんじゃないかと思うからだ。日本からイノベーションが出なくなったと言われて久しいが、その理由を細かく突き詰めてくると、このあたりに理由があると思う。日本ではあまり評価されていなかった人が、海外に行って成功する事例をよく聞くけれども、その理由もこれで説明できると思う。

 では一体私達はどうすればいいのか? というのは、個別の組織や産業にとどまらず、家庭や都市・地方の問題にまで話が及ぶため、非常に難しい。。あるいはどうしようもないのかもしれない。

 というめくるめく愚痴、およびサイトに来た人を追い払うのはそこそこにして、ChainerやKerasの勉強をしないとな。。

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