サンフランシスコにEnliticという医療画像認識スタートアップがあるらしい

投稿者: | 2016年10月16日

 レントゲン、CTといった医療画像の読影で、近い将来ディープラーニングが一般臨床医の診断精度を超えるのはもはや動かしようのない事実だと思う。

 日本だときっと富士フィルムや横河電機、元東芝メディカル、オリンパスなどがどこかで開発しているのだろう。(このなかで富士フィルムは本気を感じるが、個人的には富士フィルムの作る個別のソフトにそこまで好印象を持っているわけではない。)ではこれをビジネスにしている組織はあるのだろうかと思ったら、アメリカにはすでにあった。サンフランシスコのEnliticという会社だ。

 このエントリーは下記日経BPムックの「ディープラーニングの検出率は人間よりう上、スタートアップの米Enlitic」という記事をベースに書かれました。

以下引用。

 レントゲン写真やCTスキャンから悪性腫瘍を見つけ出す画像認識ソフトはディープラーニングの手法の一つである「Convolutional Neural Network」を採用して開発した。人間の放射線医師が悪性腫瘍の有無や場所などをチェックした大量の医療画像データをConvNetが機械学習し、悪性腫瘍の形状などを表す「特徴」や、どの特徴を重視すれば悪性腫瘍の有無が判断できるかといった「パターン」を自動的に見つけ出す。

 やっぱりCNNを使って画像を読影しているようだ。

 Enliticによれば同社が開発した悪性腫瘍の検出システムは、放射線医師を上回る精度だという。Enliticが肺がんに関する画像データベース「LIDC(Lung Image Database Consortium)」や「NLST(National Lung Screening Trial)」を用いて検証したところ、同社のシステムの肺がんの検出の精度は、放射線医師が1人だけで肺がんを検出する精度を5割以上も上回ったとする。

 すでに公開されている医療データセットがいくつかあるらしい。どのようなものがあるか今度調べてみよう。誰かリストアップしてくれてないかな。

 同社は悪性腫瘍の検出システムを放射線医師向けに提供する。米国では医療画像診断サービス会社や医療機関が放射線医師を雇用しているので、そうした起業や機関が顧客となる。

 顧客は医療機関ではなく「医療画像診断サービス会社」になっているようだ。これは地味に重要なポイントだと思う。日本では小規模の診療所を除いて、医療画像診断サービス会社を利用するのは一般的ではないと思う。しかし血液検査や病理診断などではSRLなど外部の会社に委託することは広く行われている。このような民間企業に医療情報が蓄積されて、そこでは比較的自由にディープラーニングの開発などが進められているということなのだろう。
 そういったサービスが普及しても、放射線科医の仕事はなくならないだろうが、その業務内容は大きく変貌していくと予想される。

 なぜKaggleなのか。実はEnliticの創業者であるJeremy Howard CEO(最高経営責任者)は、KaggleのPresident兼Chief Scientistでもあった。つまりEnliticはKaggleによって優れたデータサイエンティストを見つけられることがわかったHoward氏が、データサイエンティストを活用して新しいビジネスを始めるために設立した会社でもあったのだ。

 EnliticはKaggleでデータサイエンティストを採用しており、医療経験があるメンバーはほとんどいないという。そしてEnliticの創業者はKaggleのPresidentで、Kaggleで優れたデータサイエンティストを集めて起業したということらしい。記事にはデータサイエンティストのことだけ書いてあるが、おそらく優れた医療データを供給してくれる有力企業もKaggleで見つけたのだろう。

 個人的に思ったことはたくさんありますが、頭の整理がついていかないし、私が考えていることも本当に正しいかどうかわからないから、あまり書きすぎないようにします。

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